冬至

2021年12月22日

 ずいぶん前にあるMメーカー、M社長さんの講演会に行きました。一代で築き上げ日本の大会社になったので御案内の時すぐさま応募して講演会に行きました。講演の中で一番共感して今も心に残る言葉があります。それは、「家を建てるなら夏を旨とせよ」です。

 日本は夏は湿度も多く、何より夏場に涼しく快適に過ごす事こそ一番だと言うのです。冬は暖房があればなんとかなるのだから。

私も現在は不動産会社に携わっていますので、それはそれで正しいのだと思いました。なにせ日本の建物は木造が多く湿気には弱いのかも知れません。湿度が多いとシロアリやカビの原因となります。現代人は今や窓を開けて外気を入れる事が少ないと思われます。ほとんどが人口的に快適に過ごす様になりました。冷暖房や乾湿は機械任せです。

 我々の昭和世代が思うには、雨戸や霧よけといった庇が見受けられなくなりました。ほとんどが締め切った窓です。あるいは、防犯用のシャッターです。もっと言えば南向きで日当たりの良い建物でも窓が小さく柔らかな日差しに変わりました。

 エアコンなどの機械任せです。窓を開けて季節の風を取り込む風習は薄れたのでしょうか。

今日は冬至。昭和の家は、すきま風もあったり寒いところばかりです。改築したくてもコロナ風で首も回りません。せめて今夜は鍋でもお願いしたいです。

年の暮れに咲く枇杷

枇杷の花2